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簿記とは ~損益計算書~

前回簿記の基礎について書いていきました。

ushiinu2021.hatenablog.com

 今回は損益計算書について書いていこうと思います。

簿記を知るうえで貸借対照表損益計算書は必須となります。分かりやすいのは損益計算書かと思いますのでそちらから解説していきます。

損益計算書は英語でProfit and LossというためPLともいわれます。損益計算書は読んで字の如く損益を計算した書類となります。収入(売上他)がいくらあり費用(仕入他)がいくらでその結果利益(黒字)又は損失(赤字)がいくらになるかを表しています。では実際の見方を確認していきましょう。

損益計算書にはまず売上高が一番上に表示されています。収入を一番初めに記載しその後費用を差し引きして利益等を出す形となります。

売上高の次に売上原価が表示されます。物品販売をイメージするとモノを売ると売上となり、モノを買うと仕入れとなります。そうすると売上から仕入れを差し引いた売上総利益が計算できます。売上総利益は粗利とも呼ばれます。売上から仕入を差し引いて計算しますのでこの時点で損失(赤字)となることはまずないと思います。

その次に販売費及び一般管理費(以下販管費)が表示されます。これは直接原価にならない費用が該当します。お店を構えている事業であればその店舗の家賃などです。

ここまでが事業に必要な収入・費用となります。そのため売上総利益から販管費を差し引いたものが営業利益(又は損失)となります。

これで終わりのように感じる方もいらっしゃると思いますが、この後ももう少し続きます。というのも営業外の利益や損失もあります。どのようなものが該当するかというと銀行預金の利息や借入金の利子など持っている資産や負債に関連して発生する損益です。資産や負債については貸借対照表で説明します。

営業損益から営業外損益を差し引いたものが経常利益(又は損失)となります。その次に更に特別利益、特別損失が表示されます。これは毎期表示されるものではありません。普段表示されない、つまり特別となるもので、例を挙げれば固定資産の売却した際の利益や損失となります。

この特別損益を経常利益から差し引きして税引き前当期純利益(又は損失)が表示されます。その後法人税等の税金を差し引いたものが最終的な(税引き後)当期純利益(又は損失)となります。

損益計算書を見れば会社の一年間の業績を見ることができます。前年と比較することで大きく増減があるものが分かるためなぜその費用が増加したのかなど分析ができるため会社を見るうえで重要な部分になります。

では利益が出ていればその会社は問題がないのかといえば一概にそうとは言えません。利益は出ているけども借入金が多いため返済にお金が必要で会社にお金がないという状態かもしれません。そのため貸借対照表も一緒に見ることでより詳しく会社の内情を見ていくことができます。

貸借対照表については次回説明していきます。